遠藤さんのプレゼンがいよいよ始まる。Webサイトのリニューアルプランに「ソーシャルメディアを盛り込みたい」という社長の意向は盛り込んだが、問題は「忙しい」が口癖の営業部をどのように巻き込むかだ。

遠藤紗英(左)/株式会社あさひ商事 営業課所属。自社サイトのリニューアルプロジェクトを任されたが、何から手を付けていいのか分からない。石田(右)/通りすがりの人。Webサイトのリニューアルに関して豊富な経験を持つ。部長 では遠藤くん、ホームページのリニューアルについて説明をお願いします。
遠藤 はい、私たちは「よい商材をネットで積極的に探している小売り店のオーナー・バイヤー」をターゲットにして、そのターゲットのリストを作成し、そのリストを元に営業が積極的に販売を展開するというコンセプトでリニューアルを進めていきたいと思います。
社長 なるほど、ホームページのターゲットを明確にするということだね。ではそれはどのようにして実現するのかな。
遠藤 小売り店の店主やオーナーはよい商材がないかネットの情報も注視しています。ですので、1つ目はSEO対策として、「雑貨 仕入」「輸入雑貨」といったキーワードでの流入を目指すためのブログを運営していきます。さらに、Facebookでは小売り店向けのノウハウを提供し、学べるページとしての位置付けでファンを拡大し、そこへ当社取扱いブランドの紹介をしていくという流れになります。
社長 つまり、リニューアルしたら完成ではなく、その後の運用も必要ということだよね。そのコンテンツを作ったり、ブログを書いたりする役割を外注するのは予算的に厳しいと思うけれどそこはどうかな。
第4回 BtoBビジネスにおける顧客育成方法について
第3回 BtoBビジネスにおけるリードナーチャリングで大切な4つの姿勢と5つの仕組みについて
第1回 5つの要素で考える、成果につながるコミュニケーション設計
第2回 「勝ちパターン」を定義するファネル設計
大手の米Marketo、日本法人を設立
第1回 新しい検索アルゴリズム、ハミングバードでコンテンツはどう変わる?
第2回 単純なSEO対策では足りない、「顧客の購買行動」に応じたSEOの必要性
第3回 マーケターはソーシャルメディアに夢中になり過ぎているCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.