ドコモのAIエンジンと実購買データで類似顧客を推計 データ・ワンが新広告ソリューションを提供開始質の高さとリーチ量を兼ね揃えた広告配信を実現

データ・ワンが保有する実店舗での購買データとdocomo Senseの技術を掛け合わせることで、購買実績のあるユーザーの属性や興味関心、行動を分析し、類似顧客を推計することが可能となる。

» 2024年07月16日 20時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 データ・ワンは、NTTドコモが保有する独自の顧客プロファイリングAIエンジン「docomo Sense」を活用した新広告ソリューション「co-buy Audience Plus」の提供を開始した。同社は伊藤忠商事とファミリーマート、NTTドコモ、サイバーエージェントの共同出資子会社。ファミリーマートやドン・キホーテ(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが運営)と購買データを連携し、国内最大級の3500万ID分のID-POS情報を活用して、ID単位でのターゲティング広告配信から商品購買までの効果検証を行っている。

ヘビー購買者を探し出す

 co-buy Audience Plusによって購買実績のあるユーザーの属性や興味関心、行動を分析し、データ・ワンの保有するユーザーIDに加えて、dポイントクラブ会員から類似顧客を推計することが可能となる。これにより、広告配信の精度・効果を維持しながら、潜在顧客から見込み客まで、幅広い層にリーチが可能となる。

co-buy Audience Plusのサービスイメージ(画像提供:データ・ワン)

 事前に実施したテスト配信では、類似顧客の方の購買率は、一般のファミリーマート来店者層の購買率よりも高いことを確認した。また、購買データとdポイントクラブ会員のデータを継続的に分析することで、顧客のオンラインおよびオフラインでの生活導線を可視化し、広告効果の最適化と顧客拡大を期待できる。

 docomo Senseはdポイントクラブの約1億(2024年3月末時点)の会員データを活用したドコモ独自の顧客プロファイリングAIエンジン。ドコモが保有する高精度な位置情報や正確性の高い契約者情報、dポイントクラブ会員の属性情報、決済情報(d払い・dカード、iD)に加え、一部流通・小売企業(dポイント加盟店)のID-POSデータを活用し、ユーザーの行動パターンを分析・スコアリングする。特定のユーザー近しい特徴量を持つユーザーを抽出し、類似顧客を推計することで、広告配信を効率化し、一人一人の顧客に最適なサービスや情報を提供する。データは事前に利用許諾を得ており、個人を特定しない。

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