第1回 5つの要素で考える、成果につながるコミュニケーション設計【連載】実践したくなるBtoBマーケティングの設計とポイント

これから4回に渡ってBtoB企業におけるマーケティングの設計とポイントについて連載します。第1回となる今回は、BtoB企業における顧客とのコミュニケーション設計についてです。

» 2013年12月02日 08時30分 公開
[秋山真咲,シナジーマーケティング]

 BtoB企業におけるマーケティングの特徴は、業種によってマーケティングの内容とポイントが大きく異なることです。例えば「セメント業界」と「IT業界」ではいかがでしょうか。かなり異なった内容になると思います。

 また、BtoB企業のマーケティングにおいて、テレビ広告や新聞広告、雑誌広告、ネット広告などのPaid Media経由で、ブログやソーシャルメディアなどのEarned Media、コーポレートサイトやブランドサイト、メールマガジンや従業員(営業など)のOwned Mediaに見込み顧客を誘導しますが、とりわけOwned Mediaの従業員(営業など)が行う深いコミュニケーションによって、見込み顧客を顧客に転換したりロイヤリティーを強化したりすることも大きな特徴の1つです。

 このように、BtoB企業におけるマーケティングは多岐に渡るため「こうあるべきだ」という定義付けは少々難しいところではありますが、これから4回に渡ってBtoB企業におけるマーケティングの設計とポイントについて連載します。連載内容を参考にしていただき、少しでも自社で取り組んでみたいと思っていただければ幸いです。

 第1回となる今回は、BtoB企業における顧客とのコミュニケーション設計についてです。企業と顧客とのコミュニケーション設計において大切なのは、成果につながるコミュニケーション設計を作ることができるか、ということです。

 では、どのようにしていけばよいのでしょうか。一般論として、コミュニケーション設計を築くのは次のような流れとなります。

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