BtoB企業におけるマーケティングの特徴は、業種によってマーケティングの内容とポイントが大きく異なることです。例えば「セメント業界」と「IT業界」ではいかがでしょうか。かなり異なった内容になると思います。
また、BtoB企業のマーケティングにおいて、テレビ広告や新聞広告、雑誌広告、ネット広告などのPaid Media経由で、ブログやソーシャルメディアなどのEarned Media、コーポレートサイトやブランドサイト、メールマガジンや従業員(営業など)のOwned Mediaに見込み顧客を誘導しますが、とりわけOwned Mediaの従業員(営業など)が行う深いコミュニケーションによって、見込み顧客を顧客に転換したりロイヤリティーを強化したりすることも大きな特徴の1つです。
このように、BtoB企業におけるマーケティングは多岐に渡るため「こうあるべきだ」という定義付けは少々難しいところではありますが、これから4回に渡ってBtoB企業におけるマーケティングの設計とポイントについて連載します。連載内容を参考にしていただき、少しでも自社で取り組んでみたいと思っていただければ幸いです。
第1回となる今回は、BtoB企業における顧客とのコミュニケーション設計についてです。企業と顧客とのコミュニケーション設計において大切なのは、成果につながるコミュニケーション設計を作ることができるか、ということです。
では、どのようにしていけばよいのでしょうか。一般論として、コミュニケーション設計を築くのは次のような流れとなります。
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第2回 コミュニケーション戦略マップ――BSC各視点の因果関係を整理
今回はコミュニケーション戦略マップの概要を紹介します。コミュニケーション戦略のビジョンや目的、達成目標を俯瞰的に捉え、さらには、それらを組織で共有し、共鳴して増幅できる環境を整えるための指針です。
第1回 生活者の“買いたい”気分を創り上げるマーケティングコミュニケーション
企業は「売る視点」に立ってメッセージを発信する。生活者は「買う視点」から企業のメッセージを受信する。企業と生活者のコミュニケーションは理想的な形で成立しているのだろうか? そもそもマーケティングコミュニケーションの理想的な形とは? シナジーマーケティングの工藤浩志氏によるコミュニケーションデザインのための新連載。
第3回 財務の視点 〜コミュニケーション戦略目標の“見える化”〜
コミュニケーション戦略目標について「いかに会社を存続させるのか」を起点に検討しましょう。事業存続には2つの達成目標があります。「財務力」と「企業の社会的責任(CSR)」です。今回は「財務力」に的を絞り、コミュニケーション戦略目標の組み立て方を解説します。
もはや誰にも聞けない「BtoBマーケティング」の基本
Oracle|Eloqua のブログ「IT'S ALL ABOUT REVENUE」のエントリー群などから、BtoBマーケティングに関するトピックを翻訳してお届けします。第1回は、もはや誰にも聞けない「BtoBマーケティング」の基本。インターネットが変えたBtoBマーケティング戦術の革命とは?
第1回 「見込み客」が、「こっちを振り向いてくれる」瞬間を見極める
見込み客の検討プロセスを後押しし、その検討度合いを把握し、しかるべきタイミングで営業コミュニケーションにつなげる――。BtoBビジネスを行う企業において、マーケティング部門の任務は、営業部門がその先の見込み客と「お互いが出会えて嬉しい状態」をセッティングすることにある。その方法とは?
第2回 調査データから読み解くBtoB商材の導入検討に関する新事実
「過去に営業に来られた」だけでは製品選定の候補に挙げない、と回答する企業が多い一方、「情報収集、課題形成において参考になった業者/企業」を(製品選定の)候補として挙げる企業は3分の1以上もいる――。アンケートが明らかにする顧客のキモチ。
第1回 世界を見れば日本の現在位置が見えてくる
日本企業の弱点はまさにマーケティングである――。円が安く、国内に市場が溢れていた時代ならマーケティングは必要なかったかもしれない。しかし、時代は変わったのだ。シンフォニーマーケティングの庭山一郎氏が日本企業に向けて鳴らす警鐘。
第2回 設計図のないビル工事 〜パッチワークでは結果は出ない〜
10階用の基礎の上に30階建てのビルを建設するのは「無理」である。10階建てのビルのために30階用の基礎を作るのは「無駄」である。ビルの工事ならありえないことだが、日本のマーケティングではよく起きている現実である。
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