「ブランド認知」「イメージ理解」といった消費者の意識変容をインターネット広告はどのように計測するのだろうか。インターネット広告におけるブランディング効果の可能性を探る新連載。
インターネット広告の効果には大きく2種類あります。レスポンス効果(もしくはトラフィック効果)とブランディング効果(もしくはインプレッション効果)です。ネット広告がマス広告と異なると言われるのは、主に前者のレスポンス効果に関する議論においてです。つまり、インターネット広告は、“広告を見て⇒興味を持って⇒より深い情報を求めて能動的に行動を起こす(クリック)⇒さらにその後のサイト内行動を追うことができる”という、いわゆる「広告効果が測定可能」な特徴を持っており、その点でマス広告と差別化されます。
一方、「ブランドを認知してもらう」「好きになってもらう」などのブランディング効果については、効果がないことはないが、マス広告の方が有利だと言われることが多いと思います。
インターネット広告は本当にブランディングに向かないのでしょうか? ネット広告が広告費全体から無視できない大きさになった今、本連載では、あらためてネット広告のブランディング効果について考えてみたいと思います。
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