デジタルマーケティングとトラディショナル(アナログ)マーケティング、その根本的な違いは? 両者が分かりあえると何が起こるのか? マーケティングデータ分析のスペシャリストの視点から考えてみたいと思います。
マーケティングにデジタルもアナログもない。マーケティングはマーケティング。ネット系、トラディショナル系なんて言っていないで、すぐにでも融合すべき――。
こんな声をかなり前から聞いています。そして相変わらず耳にするのは、「必要だとは分かっているけど相容れない何かによって融合が妨げられている」と、多くの方が感じているということなのでしょう。デジタルとアナログの両側で分析業務をしてきた筆者からすると、確かにデータの使い方や考え方が明らかに異なると感じています。しかし、だからこそ両者が混ざりあった時に新たな視点が生まれるのではないかと思います。
元々私はコンサルティングファームや総合広告代理店で比較的大きな調査データの分析をベースとしたプロダクトマーケティングやCI、BIなども含むブランディングなどのお手伝いをしてきました。その後、より大量のデータを求めてデジタル側に足を踏み入れたのです。デジタルとかトラディショナルなどの区別は意識しなかったのですが、現場での仕事やさまざまな方とお話させていただく中で、両者の間のデータの使い方、データへの接し方が大きくなるのを徐々に認識していきました。
両者の違いを明確にお伝えしたいので、あえて極端に描いてみます。
前編 結果ありきのデジタルマーケター、抽象化したがりのトラディショナルマーケター
後編 デジタルマーケターとトラディショナルマーケター、データを巡る「ちょっとした」視点の違い
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第3回 成果はWebでのコンバージョン? アプリインストール?
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