電通と富士通、ビッグデータを活用したマーケティング領域の事業で協業電通は富士通と協業

電通と富士通は、ビッグデータを活用したマーケティング領域の事業で協業すると発表した。

» 2013年05月16日 15時23分 公開
[ITmedia]

 両社による協業の概要は以下の通り。

協業の概要

1. 共同コンサルティングサービスの提供

 電通と富士通は、共同で下記の3つのコンサルティングサービスを提供する。2013年7月からのサービス提供を予定している。

(1)マーケティング・デザイン:顧客企業が所有する業務データとセンサーデータ、オープンデータなどの外部データを統合的に分析し、企業全体のマーケティングプロセスの革新につなげるプログラム。消費者インサイトの深掘りによる新たな課題発見から、リアルタイムな戦略立案、費用対効果の高い施策実施までをワンストップで行う。

(2)事業開発プロデュース:ビッグデータを活用した新事業の開発を推進するコンサルティングプログラム。データ保有社とサービス事業社のマッチングにも対応し、異業種連携によるイノベーションの実現を目指す。

(3)導入ワークショップ:マーケティングや情報システム部門など、顧客企業の複数部署を横断して実施するプログラム。社内の各関連部門の参加によりマーケティング活動やサービスにおける課題や取り組むべきテーマを抽出し、それに基づきマーケティングプロセスの全体像を構築することでビッグデータを最大限に活用できる体制を整備する。

2. サービスの共同開発

 第1弾として、富士通が収集するセンサーデータをマーケティング活動に利活用するサービスの提供を開始する。

 ビデオリサーチの協力のもと、同社の調査パネルがスマートフォンで手軽に肌状態をチェックできる富士通のクラウドサービス「肌メモリ」を定期的に活用することで、パネル自身の肌データをクラウド上に収集する。同時に、パネルの日々の生活行動や利用している美容系/健康系食品に関するアンケートを収集し、肌データとの組み合わせによるマーケティングデータを提供する。

 本サービスにより、これまで簡易かつ安価には収集できなかった「日々の肌状態と生活習慣との関連性データ」の利用が可能になる。また、特定のターゲットに関するインサイト情報として活用することで、顧客企業の商品/サービス開発をサポートする。

 2013年2月13日には、博報堂が日立製作所とマーケティング領域におけるビッグデータ利活用事業の提案力強化を目的とした協業に合意したと発表している

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