スマートフォン広告において“高い成果が期待できる広告手法”とはどんな手法なのだろうか? このような問いがよくなされるが、しかし、実はこの問い自体が間違っている。高い成果を出せる広告手法は、案件ごとに「成果」をきちんと定義することで変わるのである。
スマートフォンの広告手法については、第1回で触れたように広告を掲載する側の商材がブラウザ向けなのか、アプリ向けかによってその手法は大きく異なります。スマートフォン広告手法のトレンドをつかむため、アプリ商材向け、ブラウザ商材向けでそれぞれの出稿量を比較してみました。
ブラウザとアプリでトレンドは異なるのですが、ブラウザ向けはPCと同様の傾向が見受けられます。DSPなどデータを利用した広告配信に関してはいまだ計測精度の問題があるのですが、徐々に改善されていくでしょう。2014年前半には大きな存在感を持つ市場に育つと予測できます。一方、アプリ向けは、アプリマーケット対策まわりの広告出稿が圧倒的に多いように見受けられます。実際、高い成果が得られる傾向にある、ということだと思うのですが、ここで注意が必要なのは、「高い成果」をどのように捉えるのか、ということです。
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