普及台数が国内でも30%を超えたスマートフォン、スマートフォンに負けじと普及率が増加するタブレット端末――。右肩上がりに伸び続けるスマートデバイスに対して、企業はどのようなマーケティング施策を打つべきなのか。本連載では、マーケティング戦略上、最も重要なデバイスと言っても過言ではないスマートデバイスのマーケティングを多角的な視点で考える。
2009年には普及台数400万台にも満たなかったスマートフォンだが、今や国内で人口普及率25%を超え、2015年には70%を超えると言われている。
日本のスマートフォン人口普及率、2015年には70%を超えると言われる
ひと昔前までは、ビジネスマンのスケジュール管理やドキュメント作成/閲覧ツールとしての役割を果たしていたスマートフォンも、今ではアプリケーションの多様化や通信速度の高速化によって、Webサイト閲覧やソーシャルメディア利用など、人々の日常生活の中核をなす道具にまでその存在感を高めている。モバイルデバイス特有の「24時間(利用)」「30cm以内(の距離)」という強力なメディア特性に加えて、PCに劣らないハイスペックな性能から、ユーザーにとってはなくてはならないメディアだと認識されている。
スマートフォンユーザーの増加により、スマートフォンから自社サイトへの流入比率が30%を超える企業も出てきている。いち早くスマートフォンビューに対応した企業や、アプリを作成し、リリースすることで顧客のエンゲージメント向上を実現した企業など、スマートフォンに対応したマーケティング施策で成功した企業も出始めている。
スマートフォンの伸びと比較すると見劣りするかもしれないが、タブレット端末の伸びも非常に興味深い。ソフトバンクモバイルの調査によると、2011年の出荷台数は推計260万台だったが、2016年には1500万台を超えるとみられる。
タブレット端末は、2016年には1500万台を超えると予測される
アップルのiPad miniやアマゾンのKindle、グーグルのNexus7など、直近でも非常に強力なタブレット端末が発売されており、今後の普及台数の伸びに拍車がかかりそうだ。そして、タブレット端末の普及に欠かせないのが、Windows 8を搭載したハイブリッドタブレットPC(ノートパソコンにもタブレット端末にもなる)である。家でのWeb閲覧や外出先での仕事など、従来、PC上で行われていた行為が徐々にタブレットに移行しつつある。
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第1回 スマートデバイスの爆発的な普及とマーケティングの可能性
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アトリビューションマネジメントの意義とは「アクセス解析の延長」や「広告効果測定の延長」ではない。顧客そのものの理解を深めることにあるのだ。Fringe81の田中弦氏による連載コラム「田中弦のアドテクノロジーで吠える!」第1回。アトリビューションマネジメントの最前線ではいま、何が起こっているのか?
第2回 なぜ田中は「アドテクアドテク」とワーワー言っているのか
アドテクノロジーの進化がインターネット広告市場にもたらすのは、「ネットワーク効果などのネットビジネスの概念」による価値の増大である――。アドテクが注目される意味を独自の視点で解き明かすFringe81 田中氏の連載コラム第2回。
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