アトリビューションマネジメントの意義とは「アクセス解析の延長」や「広告効果測定の延長」ではない。顧客そのものの理解を深めることにあるのだ。Fringe81の田中弦氏による連載コラム「田中弦のアドテクノロジーで吠える!」第1回。アトリビューションマネジメントの最前線ではいま、何が起こっているのか?
田中弦のアドテクノロジーで吠える! なんとも恥ずかしいというか、あんまり吠えるキャラでもないのですが、あまりこの分野の情報が出てこないこともありますので、何か業界発展の足しになりましたら、と思いまして、「アドテクノロジー解説」でもなく、「アドテクノロジー概論」でもなく、ガオーと大きく出られるようなタイトルにしてみました。これからよろしくお願いします。
弊社では、1年半ほど前からアトリビューションマネジメントに取り組んできました。Fringe81というと、アトリビューション大好き、というイメージが大きいと思います。我々はこの1年間、ほぼ全ての開発リソースをソフトウェア(の開発)に投資してきました。また、ソフトウェア開発だけではなく、メディアプランニングの予算配分変更など、広告主様へのサービスにも積極的に取り組んできました。その結果、この1年でかなり環境は変わってきました。広告主様や代理店様からご依頼いただくテーマもどんどん高度かつ広範囲になってきています。
当初、アトリビューションマネジメントは、「広告予算の最適配分」に主眼が置かれがちでした。もちろん、この視点でもまだまだ踏み込むべき問題がたくさんあるのですが、いまやアトリビューションマネージメントは広告領域だけではなく、消費者理解、顧客理解の領域といったより広い範囲にまでその影響力を拡大しつつあります。ゆえに、連載の第1回となるこの記事では、「アトリビューションマネジメントの最前線」と題し、最前線で「いま、何が」起こっているのかを解説します。
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