第1回「進化するアドテクノロジー――『枠から人』への変化」では、スマートフォン広告における「広告主」「メディア」「ユーザー」という3者の立場から見たアドテクノロジーの特徴を説明しました。今回は、「広告主」にスポットを当て、マーケティング担当者の間で話題となっている「DSP」「RTB」について説明し、同時にDSPの運用方法についても解説します。
まず初めに、あらためて「DSP」「RTB」の意味と仕組みについて、説明させていただきます。
「Demand Side Platform(デマンドサイドプラットフォーム)」の略。その名の通り、デマンドサイド(広告主、代理店)が利用する広告管理プラットフォームのこと。設定した配信ロジックに従って、最適なユーザーへ広告を配信し、広告効果の最大化を図ることが可能です。
RTBは「Real Time Bidding(リアルタイムビッディング)」の略。RTB広告とは、広告の買い手(広告主)がDSP(デマンドサイドプラットフォーム)を使い、SSP(サプライサイドプラットフォーム)を経由してメディア(媒体)の広告枠を入札形式でインプレッションごとに買い付けを行う広告技術のことであり、これにより広告の買い手(広告主)は効果に見合った最適な値付けを行うことで、広告効果の向上を図ることができます。また、メディア(媒体)は最も高い入札を行った広告主へインプレッションを販売することができるため、広告収益の向上が期待できます。
第1回 進化するアドテクノロジー――「枠から人へ」の変化
第2回 徹底解説! DSP活用で広告効果を向上させるためのPDCA
第3回 SSP活用でメディアが広告収益を最大化させるためのポイント
第4回 Trading Deskの基礎――成立の背景からビジネスモデル、今後の展開予想まで
第5回 開発目線からのRTB
第1回 アトリビューションマネジメントの最前線
2016年のRTB市場規模は2011年の16倍超へ――マイクロアド調べCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.