マーケ×ITの最新潮流を伝えるITmedia マーケティング。2024年、読者はどんな記事に注目したのか。ランキング形式で振り返ります。
2024年1〜12月に掲載したITmedia マーケティング掲載記事から同期間中のページビューを集計し、上位10記事をピックアップしました。
2024年に最もよく読まれた記事は「『呪術廻戦』×マクドナルド 人気アニメとのコラボがファーストパーティーデータ強化の鍵に」でした。作品の世界観そのままに「特級(Special Grade)」の名を冠したソースは日本のマクドナルドで好評を博した味をベースにしており、パッケージには杖悠仁や五条悟などの人気キャラクターが描かれました。アニメなどポップカルチャーとの連携は、集客が見込める選択肢の一つとして、同社のマーケティング戦略に組み込まれています。6位の「ビッグマックセット3000円弱の時代のバーガー戦争 マクドナルドとバーガーキングはインフレ下でどう戦う?」に書かれている通り、長引くインフレの中で米国のファストフード業界は決して楽観視できる状況ではありませんが、生活者の「推し」に寄り添うことは長期的な顧客エンゲージメントを築く上でより重要になっていくでしょう。
2位は「新富裕層「インカムリッチ」は何にお金を使っているのか――博報堂調査」でした。高所得者同士のカップルの増加により、世帯年収1500万円以上の「インカムリッチ」層が注目を集めています。40代を中心とする現役世代かつ子育て世帯の割合も高いこの層は、消費市場に大きな影響を与える可能性があります。彼らの意識や価値観を理解することで、マーケターは成功のヒントをつかめるかもしれません。
消費者理解の観点からは、2024年もZ世代にまつわる記事がよく読まれました。4位「Z世代が「Z世代マーケティング」を嫌う理由」と7位「新成人のSNS利用、「BeReal」「Threads」が「Facebook」を超える――マクロミル調査」、10位「Z世代の1カ月の食費が3年間で約2割増加 その背景は?」の記事から、一筋縄ではいかないZ世代攻略の糸口を見つけ出していただければと思います。
派手さはないものの読者の注目を集めたのが8位の「「マーケティング」の定義が34年ぶりに刷新 旧定義との違いは?」です。新たな定義によると、マーケティングとは「顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセス」を指します。デジタル化の進展などで顧客と企業の関係は大きく変化しており、変化はこれからも続くと考えられます。時代の流れに取り残されないよう、2025年もITmedia マーケティングと共に、常識をアップデートしていきましょう。
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