Z世代が「Z世代マーケティング」を嫌う理由実はあまり刺さっていなかった

Z世代をターゲットとしたSNSキャンペーンやインフルエンサーを巻き込んだ商品開発などの施策はZ世代に刺さっているのか。

» 2024年10月21日 22時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 Z世代向けの企画・マーケティングを行う「僕と私と」は、全国のZ世代男女500人を対象に、Z世代向けのマーケティング施策に関する意識調査を実施した。Z世代自分たち向けの施策に出会ったことことがあるか聞いたところ「ある」と回答した人は19.6%。その人たちにどのように感じるかを聞くと、最多は「特に気にならなかった」(68.6%)だった。

Z世代向けの施策に抵抗がある理由 最多は?

 また、「好きではない、違和感を覚える」と回答した人は18.2%で「共感できた、好きだと思った」と回答した人(13.2%)を上回った。

Z世代向けの施策を「好きではない、違和感を覚える」Z世代は18.2%(画像提供:僕と私と、以下同)

 具体的にどこに違和感を覚えるのかを聞いたところ、最多は「年齢や世代で固定されたイメージが強化されてしまうから」(57.3%)だった。「Z世代というラベルが押し付けられている気がするから」(35.4%)や「トレンドに乗っただけで、実際には深く理解されていないと感じるから」(30.2%)といった声も3割を超えた。

Z世代向け施策に抵抗がある理由の6割弱を占めたのは「年齢や世代で固定されたイメージが強化されてしまうから」

 自分たちとは違う世代が語る「Z世代」について、「違和感を覚えたことがある」と回答した人は55.4%(「頻繫に違和感を覚える」「ときどき違和感を覚える」の合計)。これは同年代が「Z世代」について語るときよりも16.2ポイント高い。

Z世代の55.4%が、Z世代以外が語る「Z世代」に違和感を覚える

 最後に、Z世代が自分たち向けの施策やサービスに期待することを聞くと、最多は「自分の興味や好みにあわせたもの」(37.6%)。次いで「トレンドに左右されない持続的な価値を提供するもの」(22.8%)、「Z世代という括りを意識しないで、個々の多様性や価値観に配慮した施策」(22.0%)という結果となった。

Z世代が施策やサービスに期待するのはパーソナライズ

 十把一絡げに「Z世代」と捉えるのではなく、一人一人興味や価値観は異なるという当たり前のことを認め、本質的な顧客理解に努める施策を考えることがマーケターには求められそうだ。

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