高広伯彦氏と大元隆志氏が日本のマーケティングを語る対談第4回。ビッグデータをハンドリングするための1つのアプローチとして、DMP(データ・マネージメント・プラットフォーム)が注目されている。しかし、その光の当たり方は消費者に恩恵をもたらすものなのかどうか。
高広 マスかデジタルかという問題以上に、今はデータが重要になってきていますね。そういえば、ビッグデータが話題ですけど、この件について気になってしまうのが”S/N比(信号雑音比)”です。データ量が多いとその分ノイズも増えるはずで、それをどう処理するのかなあと。マスマーケティングやインターネットの主にBtoC領域で今まで処理できなかったデータ量が扱えるようになるのはビッグデータならではのこと。でもその分いいデータと悪いデータは混在する。それをどう見極めるか。きっとその流れの1つが、DMP(データ・マネージメント・プラットフォーム)で、注目されるのものそういった背景があるでしょう。DMPでデータをちゃんと分析できるようになると、そのことを踏まえて効率的に広告やマーケティングを行おうといったアプローチができるようになります。でも、こうした発想は、広告業界やマーケティング業界に属する人間の発想です。
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