前回(「第2回 世の中のあらゆる事象を数値化し、ビジネスに反映させる」)は、ビッグデータ関連ビジネスの中でも、すでに市場が形成されているインフラ部分について解説した。今回はビッグデータの中で語られている「BI」(ビジネスインテリジェンス)ついて、その背景から活用分野までを解説する。
初めに断っておきたいのだが、BI領域についてはIT業界に身をおいていても「まだ情報収集段階」の企業が多く、国内企業では導入検討まで進んでいる企業は少ないと私は感じている。よって、BIの可能性は示唆するが、(BIを)現実のビジネスに適合するにはまだ時間がかかると認識している。この点については誤解を生まないよう、あらかじめ伝えておきたい。
ビッグデータアナリティクスが注目される以前からもマーケティングの分野において分析手法は存在していた。下記に一例を記載する。
第1回 ビッグデータアナリティクスの全体像
第2回 世の中のあらゆる事象を数値化し、ビジネスに反映させる
第3回 マーケターのためのBI入門――その背景から活用分野まで
第4回 日テレ「JoinTV」の挑戦――テレビの価値はビッグデータ+セカンドスクリーンで「視聴率」から「視聴質」へ
第5回 増え続ける情報とどう向き合うか――「代官山 蔦屋書店」が目指す未来の本屋
第6回 マーケティングはよりITの領域へ
第1回 ビッグデータという時代観
第1回 レポート分析のプロトタイピングで意思決定フローを作る
第1回 データマイニングで見込み顧客を狙い撃ち
第2回 ソーシャルメディアの”感情”分析で「ブランティングの第3の波」を乗りきる
第3回 成功事例で考えるマーケティング領域のビッグデータ活用
第4回 マルチチャネルのハイブリッド分析で”儲かる”Webサイトを構築Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.