生活者の情報接触行動において、ソーシャルメディアなどの「2次メディア」の影響力は年々強くなっています。このことは企業と生活者のコミュニケーションの仕方に大きな変化を及ぼしています。広告枠を軸としたコミュニケーション設計に見直しが迫られているのです。
こんにちは、ビルコムの小川です。
今、私は、毎年参加しているカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(2013年6月16日〜6月22日)の視察でフランスのカンヌに来ています(本稿執筆時)。カンヌの抜けるような青空のもと、クリエイティビティに満ちた素晴らしい作品にたくさん触れることで、心が燃える毎日です。コミュニケーションチャネルに縛られることなく、アイデアとソリューションの組み合わせで生活者の課題を解決する、そんな作品が溢れています。
さて、これまでの連載コラムの中では、主に「価値の作り方」について幾つかの側面からお話してきました。第5回では、創った「価値」をいかに多くの人に知ってもらい、理解してもらうのかという「価値の伝え方」について考えていければと思います。
企業の提供価値の中に社会や生活者にとっての共益価値の種を見つけ、リフレーミングできたとしても、それを多くの人に知ってもらわなければ意味がありません。もちろん、素晴らしい価値を設定できれば、自然な口コミが起こることは期待こそできますが、それでも伝えるための努力を怠ることはできないでしょう。
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