連載3回目の今回は、Creating Shared Value(共益価値創造)におけるValue、つまり企業と社会と生活者にとっての価値とは何か、特に生活者にとっての価値について考察してみたいと思います。
こんにちは。BILCOM, Inc.の小川です。
新年度を迎え、当社の六本木オフィスにも新入社員が入ってきました。フレッシュな人材とコミュニケーションするのは刺激的です。
新人さん達ならではの考え方や物事の捉え方など、異なる感性に触れることで、新しい視点に気付かされることも多く、意識的に色々と話をするようにしています。そんな彼らとのコミュニケーションの中で、特にたくさん気付きを得られるのは、消費行為に関する価値観についてだったりします。
さて。
連載3回目の今回は、Creating Shared Value(共益価値創造)におけるValue、つまり企業と社会と生活者にとっての価値とは何か、特に生活者にとっての価値について考察してみたいと思います。
生活者にとっての「価値」について考えるということは、言い換えれば今の生活者が感じる「しあわせのカタチ」について考えるということかもしれません。
Creating Shared Value(共益価値創造)におけるValue(価値)を設定するためには、現代社会や生活者が何を価値と感じるのか、何をしあわせと感じるのかを見極める必要があります。その設定が的外れなものになれば、企業はもとより、生活者、そして社会にとってもプラスとはならないでしょう。
もちろんこれは誰を対象とするのかによっても変化すると思いますので、単一の解はありません。しかし、社会やメディアで起きていることを注意深く観察し、自らも積極的にそれらに触れていくことで少なからず輪郭は見えてくるのではないでしょうか。
何を価値と感じるのか。これは時代感による変化がとても大きく影響してきます。
第1回 目指すは企業、生活者、社会のTriple-Winモデル、共有価値創造の実現が競争優位を創造する
第2回 「社会の役に立ち、生活者から共感を引き出す、自社でしかできないこと」を考える
第3回 価値の変遷〜選ばれるための理由となりえる「価値」について考える
第4回 あの「体脂肪計タニタの社員食堂」が生まれたヒントは? 〜Value Reframing 自社の提供価値を再定義することから始めるストーリー〜
第5回 広告枠に依存しないコミュニケーションをビルディングする重要性について
【第2回】サンダーバードプロジェクトが成功したわけ
第5回 コミュニケーションデザイン――ユーザー視点でコミュニケーションのシナリオを考える
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