最初に、生活者がソーシャルメディアをどのように活用しているか確認してみよう。
博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所の調査によれば、東京でのソーシャルメディアの利用時間は1日当たり平均で23分に達している。特に(東京の)10代、20代では平均値で50分弱に達する。また、テレビ番組を見ながらソーシャルメディアに書き込む、いわゆる「ながらソーシャルメディア族」ともいえる人の割合は、(東京では)ソーシャルメディア利用者中の39%に達している。さらに、購買行動とソーシャルメディアの関係では、「店頭でソーシャルメディア上の口コミを見る」人の割合は57%に達するという調査結果もある(博報堂DYグループ スマートデバイスビジネスセンター調べ)。
このように、生活者の購買行動の最初の段階である情報入手段階から、最後の購買行動の段階まで、ソーシャルメディアが生活者の生活の中で存在感を高めている。その結果、ソーシャルデータは以下のような特徴を持つマーケティングデータとして価値を増している。
エージェンシーに変革を迫る6つの環境変化
第1回 エージェンシーのビッグデータ“ドリブン”マーケティング(前編)
第1回 エージェンシーのビッグデータ“ドリブン”マーケティング(後編)
第2回 戦略課題を確実に捉えるマーケティングROI(前編)
第2回 戦略課題を確実に捉えるマーケティングROI(後遍)
第3回 テクノロジーが広告会社とクライアントの関係性を変える
第1回 CMOが日本の組織に馴染まない理由
第2回 グローバル企業のマーケティング組織マネジメント
第3回 CEOは「DNAの存続」を志向し、CMOは「適者生存」を追求する
第1回 進化するアドテクノロジー――「枠から人へ」の変化
第1回 ビッグデータアナリティクスの全体像
第1回 アトリビューションマネジメントの最前線
第3回 成功事例で考えるマーケティング領域のビッグデータ活用Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.