SEO対策に関わり、生成AIでの記事作成経験がある人の8割以上が、生成AIによって自社コンテンツがどのように扱われるかに強い関心を抱いていることが分かった。
近年、SEO対策において、LLMO(大規模言語モデル最適化)やAIO(AI最適化)といった生成AIへの最適化が注目されつつある。Webマーケティング支援を手掛けるセンタード(東京都新宿区)が実施した調査によると、SEO対策に関わり、生成AIでの記事作成経験がある人の8割以上が、生成AIによって自社コンテンツがどのように扱われるかに強い関心を抱いていることが分かった。
「SEO対策の一環としてのLLMOやAIOという用語を知っているか」という質問に対しては「知っている(内容も理解している)」と答えた割合が65%を占めた。「聞いたことがある」(19%)、「全く知らない」(16%)の回答が続き、依然として3割強の層には、これらの用語や概念が十分に浸透していないことがうかがえた。
「生成AI(ChatGPT、GeminiなどのLLM)が出力する回答や要約で、自社のコンテンツが引用・参照されることに関心があるか」という質問に対しては、「非常に関心がある」「ある程度関心がある」と答えた割合が8割を超えた。
「生成AIによる自社コンテンツの引用・参照を増やすための対策(LLMO/AIO)を自身で行うことは簡単だと思うか」に対して「非常に簡単だと思う」「比較的簡単だと思う」と答えた割合は6割弱で、多くの担当者が比較的取り組みやすい施策だと捉えていることがうかがえる。
「LLMO/AIOへの取り組みを実施しているか」について「現在導入準備・検討中」と答えた割合は41%と最も多かった。「既に導入・運用中」(26%)、「将来的に導入を検討したい」(19%)が続き、合わせて86%の回答者がLLMO、AIOへの取り組みに前向きな姿勢を示している。
「生成AIによる自社コンテンツの引用・参照を増やすために行っている取り組み」への回答は「AIフレンドリーなコンテンツ制作」(64%)、「専門性/独自性の高い情報の強化」(54%)、「構造化データマークアップやllms.txtなどのテクニカルSEO」(48%)が続いた。コンテンツ自体の質やAIへの適合性を高めることが重要視されていることが分かる。
「LLMO/AIOを推進する上での課題」について、「十分な時間やリソースを割けない」(45%)と答えた人が最も多く、「専門的な知識やスキルを持つ人材がいない」(41%)、「最新の手法やトレンドを把握するのが難しい」(40%)が続いた。
本調査は5月2日、SEO対策に関わり、生成AIでの記事作成経験がある20〜50代の男女100人を対象にインターネットで実施した。
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