コンテンツへのアクセス方法が全く違うインターネット上のメディアと従来型メディア。それぞれを対象としたパブリシティでは、考え方が違って当然です。にもかかわらず、実際のパブリシティでは、このあたりの考え分けが十分にできていないのかもしれません。
いきなりですが、みなさんは今どうやってこのページにアクセスされたでしょうか?
「ITmedia マーケティング」のトップページからアクセスしたという方もいらっしゃるでしょう。Twitterで友人のツイートに書かれていたリンクをクリックしたらこのページに来たという方もいらっしゃるかもしれません。あるいは「インターネットPR」で検索したときにこのページを見つけたという方もいらっしゃるでしょう。いや「インターネットPR」じゃなくて「ステマ」で検索したらこのページに辿り着いたんだという方もいらっしゃると思います。この連載をフィードリーダーに登録していて、更新通知が届いたので見に来たという方もいらっしゃるかもしれません(ありがとうございます!)。
このページはITmediaという大きな情報ポータルサイトの中の、マーケティングをコンテンツとして扱う「ITmedia マーケティング」というメディアの、「キャンペーンノウハウ」というチャンネルの中にある、「インターネット時代の企業PR」という連載の、第8回目なのですが、今申し上げた通りの順序でクリックしてこのページに辿り着いたという方はおそらく稀なのではないでしょうか。
インターネットの特徴は「あらゆる文書(ページ)があらゆるハイパーリンクでつながること」です。このページへのアクセス方法は無限にあり、その中に正しいアクセス方法、間違ったアクセス方法などの区別はありません。これはインターネットでは当たり前のことです。インターネット上の情報へのアクセス方法は無限にあり、アクセスはランダムに行われるのです。
第1回 PR業界人の悩み――成功パターンが崩壊したいま、僕たちが考えること
第2回 PRは「公共との良好な関係作り」
第3回 クチコミマーケティングを巡る残念な2つのこと
第4回 ステマかどうかなんて関係ない
第5回 ペイパーポストが「ナシ」な理由 〜成果指標と情報流通構造から考える〜
第6回 「ステマ」のカジュアル化がより巧妙なステマを横行させる
第7回 ソーシャルメディア時代の記事の「良い出方」
第8回 メディアは見るな、生活者を見よう〜インターネット時代における有能なPR担当者像〜
第9回 削除しようとしたとき炎上は始まる
第10回 間違いだらけの新任PR担当者研修
第11回 PRは広告の代わりにはならないCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.