企業のPR活動の活動において、もっとも大きな悩みの1つに「効果を明確な形で測ることが難しい」というものがあります。果たして、PRの効果は測定できるものなのでしょうか?
財団法人経済広報センターが2011年11月に行った、企業の広報部門が日頃抱えている悩みをテーマとした調査によると、「広報の効果測定が難しい」と答えた企業は67.9%もあり、圧倒的な1位という結果になりました。2位の「広報の人員が少ない」と答えた企業が32.9%ですから、その差は実に2倍以上。企業広報に携わっている人がいかに効果測定に頭を悩ませているかがうかがい知れます。
広報・PR効果の測定については半ば諦めムードすらあるようで、PR効果測定に関する書籍『Evaluating Public Relations』が翻訳され、2007年に日本で上梓された時につけられた邦題がなんと『広報・PRの効果は本当に測れないのか?』でした。広報・PRの効果を測ることが不可能だという前提に立ったこの邦題は当時、業界で話題になりました。それほどPRの効果測定は難しいものとされているのです。
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