営業現場にSales Force Automation(以下SFA)が浸透し、マーケティングオートメーション(以下MA)によってマーケティング部門が強化されることで、営業部門の役割が変化しようとしている。営業部門に期待される役割の変化を時代の変遷に沿って考察する。
成熟社会における営業担当者は、レイバー的業務(定型業務中心型)からワーカー的業務(定型業務と非定型業務のバランス型)へ大きくシフトしていくだろう。そして、昨今のSFAやMA等の技術革新によってこの実現を加速させることが予想できる。一方で、これらのIT投資を企業業績にまだまだ反映させられていない事実もある。第2回〜第3回の中で述べられたように、マーケティング施策によって選別された確度の高い見込み客(リード)と、営業担当者によって作成された見込み客に対する精度の高い付加価値情報をセットにして営業担当者が確実に受注へつなげていく要因を業務内容(図1)から研究してみたい。
第1回 世界を見れば日本の現在位置が見えてくる
第2回 設計図のないビル工事 〜パッチワークでは結果は出ない〜
第3回 売れない原因を突き止める方程式
第1回 衰退する企業と躍進する企業、違いは「事業定義の仕方」にある
第2回 「多機能/高品質なのに低収益」――間違いだらけの顧客中心主義から抜け出す
第3回 「価格競争」から「価値競争」へCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.