「第2回 技術の進化がマーケティングに与えたインパクト」では、技術の進化がマーケティングに与えたインパクトについて解説しました。第3回ではデータを起点にしたマーケティングをどのように行なうかについて解説します。具体的には第1回で解説した新しいK(仮説)/K(検証)/D(データ分析)をどのように実施するかです。
セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長はデータについてこのように述べています。「最近ビッグデータの活用が指摘されるけれど、大きな変化に対応するのは難しいんじゃないか。大切なのは仮説と検証だ。データは単なる結果でしょ。仮説を検証するための道具でしかない」。その通りで大切なのはある問題意識(マーケティングテーマや経営課題)を解決するための仮説と検証を如何に効率よく精度を高めて行なえるかがポイントとなります。
新しいKKDの全体像を下図に示しました。マーケティングテーマの明確から実行結果のデータ分析までを一連の活動として行い、実行結果のデータ分析をベースにまた新しいマーケティングテーマを探るサイクルを回していきます。
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