また、受け手の誤解を誘発するような企業コミュニケーションも嫌われそうなものの1つです。虚偽の内容や誇張された内容を含む宣伝文句は、その商品/サービスを最初に売る時にこそ威力を発揮するのかもしれませんが、その商品/サービスを販売すると同時に「騙された!」という思いも提供してしまうことになります。その購買者は同じ企業の商品/サービスを二度と買おうとは思わないでしょう。それどころか、「騙された!」という思いをいろいろなところで共有するかもしれません。商品/サービスは局時的に売れるかもしれませんが、公共との良好な関係作りには見事に失敗しています。
第1回 PR業界人の悩み――成功パターンが崩壊したいま、僕たちが考えること
第2回 PRは「公共との良好な関係作り」
第3回 クチコミマーケティングを巡る残念な2つのこと
第4回 ステマかどうかなんて関係ない
第5回 ペイパーポストが「ナシ」な理由 〜成果指標と情報流通構造から考える〜
第6回 「ステマ」のカジュアル化がより巧妙なステマを横行させる
第7回 ソーシャルメディア時代の記事の「良い出方」
第8回 メディアは見るな、生活者を見よう〜インターネット時代における有能なPR担当者像〜
第9回 削除しようとしたとき炎上は始まる
第10回 間違いだらけの新任PR担当者研修
第11回 PRは広告の代わりにはならないCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.