「調査のチカラ」で人気がある調査データを紹介します。「iPad miniの人気カラーは黒か白か」や「国内家電メーカーの業績不振に対する意識調査」がランクインしました。
11月22日時点で最も読まれた調査データは「長・短期プライムレート(主要行)の推移」でした。2位は「平成24年版 障害者白書」で、3位は「2012年冬のボーナス見通し」でした。
1位の「長・短期プライムレート(主要行)の推移 」は2012年8月から何度もランクインしている人気調査データです。内容に関してはこちらをどうぞ。2位の「平成24年版 障害者白書」は、内閣府が障害者のために講じた施策の概要を国会に報告している調査資料で、11月16日の時点でランキング1位の調査でした。
私が興味深かったのは3位の「2012年冬のボーナス見通し」と10位の「東証第1部上場企業の2012年年末賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査 」です。この調査では2012年冬のボーナスについて、「民間企業」と「東証第1部上場企業」をそれぞれ調べたものです。この2つを見比べると、冬のボーナスが下がる点は共通しているものの、支給額、支給月数を含めかなり違いがあります。
民間企業(パートタイムを含む)の冬のボーナスの平均支給額は36万6500円(前年比−1.6%)という予測です。2012年冬のボーナスは4年連続で減少し、過去最低水準になるそうです。支給月数平均は1.51カ月(前年同期比−0.02カ月)と減少。製造業45万7300円(前年比−3.8%)、非製造業34万5600円(前年比−0.9%)でした。
東証1部上場企業の冬のボーナス平均支給額は69万4581円(前年比−1.1%)という予測です。2009年以来3年ぶりのマイナスです。支給月数平均は2.28カ月(前年同期比−0.03カ月)と減少。製造業(173社)の支給水準は70万5724円(前年比−1.3%)、非製造業(39社)は64万5154円(前年比+0.1%)でした。
「民間企業」の調査結果は三菱UFJリサーチ&コンサルティングが厚生労働省の「毎月勤労統計」(規模5名以上で賞与を支給した事業所)から抽出したものです。「東証1部上場企業」の調査結果は、財団法人労務行政研究所が東証1部上場企業のうち、労働組合を通じて情報を聞き出せた212社の状況を反映しています。
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