「調査のチカラ」で人気がある調査データを紹介します。「iPhone 5のカラーに関する調査」や「平成24年版労働経済の分析」に関する調査データがランクインしました。
9月28日時点で最も読まれた調査データは「長・短期プライムレート(主要行)の推移」でした。2位は「iPhone 5のカラーに関する調査」で、3位は「iPhone 5のキャリア選び」でした。
1位の調査データは「長・短期プライムレート」に関してで、主要な銀行の2000年から12年間のプライムレートを日本銀行がまとめています。この調査は8月10日時点でも1位を獲得していました。2位は「iPhone 5のカラーに関する調査」で、9月18日に500人のマイナビニュース会員(男性が51%、女性が49%)にiPhone 5を購入する際、選択しようと考えている色を聞いたところ、白(ホワイト&シルバー)が500人中268人で53.6%、黒(ブラック&スレート)が500人中232人で46.4%という結果が出ています。
私が興味深かったのは10位の「転職で本当に有利な資格は?」です。この調査はインテリジェンスが、同社の転職支援サービスに寄せられた1万5000件の求人情報を基に、転職マーケットで求められる資格について調べたものです。「採用条件に資格が必須である求人」の割合は全体の15%、「資格があるとなお可」の求人は8%でした。77%は資格の有無を問わないという結果でした。「資格必須の求人」が最も多い職種は、医療系の専門職(37%)、次いで、建築/土木系の技術職(36%)、営業系(33%)と、職種により資格が重視される場合があるとしています。
また、「資格があるとなお可」の求人に関しても、専門職系、つまり建築/土木系(34%)や金融系(19%)、不動産/士業系(17%)が多い結果でした。技術系(IT/通信)は、資格必須の求人はわずか1%で、クリエイティブ系(2%)、事務系アシスタント(3%)も、ほとんど資格は問われていないことが分かりました。また、職務経験が求められる求人割合は、全体85%と、何らかの経験が必須である企業が多く、経験不問の求人は15%でした。中途採用においては資格よりも経験を求める求人が多いことが明らかです。政府が若年層の求職者に斡旋すべきなのは職業訓練など通じた資格の取得の機会ではなく、インターンを通した実務経験なのかもしれません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.