「調査のチカラ」で人気がある調査データを紹介します。「探偵社による不倫動向調査」や「日本酒メーカー523社の2010年度 売上高動向」に関する調査データがランクインしました。
10月12日時点で最も読まれた調査データは「忘れがちなバーベキューの必需品ランキング 」でした。2位は「博報堂生活総研の20年間にわたる生活者観測データ 」で、3位は「スマートフォンに関するアンケート 」でした。
1位の調査データは「忘れがちなバーベキューの必需品ランキング」です。ランキングでは1位ゴミ袋(47.60%)2位軍手 (45.20%)3位虫除けスプレー(41.10%)4位着火剤(38.00%)という結果が出ています。2位は「博報堂生活総研の20年間にわたる生活者観測データ」です。博報堂生活総研が1992年から2012年の20年間、隔年で実施してきた生活者意識の定点観測調査「生活定点」のデータ約1500項目を無償で公開しています。ITmedia マーケティングでも記事になりましたのでこちらをどうぞ。
私が興味深かったのは8位の日本酒メーカー523社の2010年度 売上高動向調査です。この調査は東京商工リサーチが、同社の2010年度のデータベースから日本酒メーカーを抽出し、まとめたものです。景気低迷による消費者の低価格志向から若年層を中心にアルコール離れが進んでいるなか、日本酒の消費の落ち込みが著しい現状を紹介しています。
まず日本酒の製造量ですが、1968年のピーク時には1421千キロリットルあった製造量も、2009年には469千キロリットルと3分の1程度まで落ち込んでいます。2010年度の日本酒メーカー523社の売上高は3161億700万円で前年度比3.8%減、日本酒メーカー全体の71.1%の372社が減収だったという結果が出ています。また、日本酒業界は売上高100億円以上の6社(売上高合計1254億1700万円)が業界シェアの39.6%を占める寡占状態という業態ですが、売上高の上位20位までの大手メーカーで増収したのは1社のみでした。
調査では「日本酒カクテルなど新しい飲み方の提案」や「積極的な海外市場の開拓」などが解決策として挙げられていました。同じく売り上げを落としていたウイスキーがハイボールの流行などで一気に売り上げを伸ばした例もありますし、日本酒メーカーに元気になってほしいと感じたランキングでした。
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