第5回 Webサイトの目的を社内で共有する――他部署をうまく巻き込むには?【連載】ソーシャルメディアを活用したい中小企業のためのWeb発注力と運用力

遠藤さんのプレゼンがいよいよ始まる。Webサイトのリニューアルプランに「ソーシャルメディアを盛り込みたい」という社長の意向は盛り込んだが、問題は「忙しい」が口癖の営業部をどのように巻き込むかだ。

» 2014年07月30日 08時05分 公開
[石田陽之,サイバーブリッジ]
遠藤紗英(左)/株式会社あさひ商事 営業課所属。自社サイトのリニューアルプロジェクトを任されたが、何から手を付けていいのか分からない。石田(右)/通りすがりの人。Webサイトのリニューアルに関して豊富な経験を持つ。

部長 では遠藤くん、ホームページのリニューアルについて説明をお願いします。

遠藤 はい、私たちは「よい商材をネットで積極的に探している小売り店のオーナー・バイヤー」をターゲットにして、そのターゲットのリストを作成し、そのリストを元に営業が積極的に販売を展開するというコンセプトでリニューアルを進めていきたいと思います。

社長 なるほど、ホームページのターゲットを明確にするということだね。ではそれはどのようにして実現するのかな。

遠藤 小売り店の店主やオーナーはよい商材がないかネットの情報も注視しています。ですので、1つ目はSEO対策として、「雑貨 仕入」「輸入雑貨」といったキーワードでの流入を目指すためのブログを運営していきます。さらに、Facebookでは小売り店向けのノウハウを提供し、学べるページとしての位置付けでファンを拡大し、そこへ当社取扱いブランドの紹介をしていくという流れになります。

社長 つまり、リニューアルしたら完成ではなく、その後の運用も必要ということだよね。そのコンテンツを作ったり、ブログを書いたりする役割を外注するのは予算的に厳しいと思うけれどそこはどうかな。

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