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» 2013年11月07日 08時00分 UPDATE

【連載】ブランド戦略としての「学びのコミュニティ」:第2回 投資信託委託会社が鎌倉で“学びのコミュニティ”を開催する理由

鎌倉の古民家が本社の投資信託委託会社と聞いて、皆さんはどのようなイメージを持つでしょうか。実際、私は古民家での説明会に参加して、投資信託委託会社へのイメージが変わりました。今回は、鎌倉投信 取締役の新井和宏氏に話を聞きます。同社が発信する学びのコミュニティとはどのようなものなのでしょうか。

[廣部嘉祥,ビルコム]

1. 投資信託委託会社がつくる“学びのコミュニティ”

廣部 先日、新規顧客向けの説明会に参加しましたが、その際、投資先企業のエピソードを聞く度に心が温かくなり、鎌倉から帰りたくない気持ちになりました。金融商品の説明会で、帰りたくないという気持ちになるのは非常に珍しいことだと思います。鎌倉投信の説明会の狙いを教えてください。

新井 鎌倉投信の説明会におけるスタンスは、少人数制にあります。理由は、なるべく多くの方に直接ご質問いただけるような場にしたいと考えているからです。今は鎌倉だけでなく、東京、大阪、名古屋、札幌、福岡で開催しています。場所によっては年に数回という所もありますが、鎌倉はオフィスの中で開催するため、他の会場より多く実施しています。

arai01.jpg 鎌倉投信 取締役 新井和宏氏

廣部 スタンスという言葉はさまざまなロジックで構築されていると思うのですが、少人数制説明会の開催の背景には、他社との差別化戦略があるのでしょうか。

新井 銀行や証券会社が取り扱う投資信託は、窓口販売であるため、運用者の顔が見えず、直接的な手触り感がありません。通常、金融商品は無機質なもので、極論すれば、お金だけの関係ともいえます。極論しなくてもそうなのかもしれませんが(笑)。

 鎌倉投信の場合、お客さまに感動していただけるような金融商品にしたいと考えました。そのためには、やはり世の中にある手作りのモノのように、そのモノの手触り感が欲しいと考えました。金融商品で手触り感を出すためには、どの人が、どんな想いで、この投資を考えているのかを伝える必要があります。手触り感が出せないものの場合、聴講者が分かるのは、表面的なリターンとか、何に投資をするのかぐらいですよね。そうではなくて、誰が運用者で、このファンドで何をしたくて、鎌倉投信そのものは社会に対して何をもたらしたいのか、みたいなものは、やはり生きた言葉でないと伝わりません。大きい会場でやっても、距離感があるため手触り感は十分に作り出せないと考えています。だから、鎌倉投信は少人数制での開催を基本的なスタンスとしています。

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