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» 2023年11月18日 09時00分 公開

生成AIでビジュアル編集強化、そしてThreadsは出オチで終わらない――2024年のSNS大予測(Instagram編)Social Media Today

AIでレコメンドされる動画、AR、それからX(旧Twitter)キラーの最有力候補であるThreads。Metaの屋台骨を支えるInstagramは2024年、どう進化するのか。

[Andrew HutchinsonSocial Media Today]
Social Media Today

 Facebookと同様に、Instagramもメインフィードにより多くのAIレコメンデーションを組み込むことで、エンゲージメントが大幅に増加している。このことが必ずしも全ての人を幸せにするわけではないが、人々がInstagramに費やす時間は着実に増加している。その結果、InstagramにおいてもAI依存度がさらに高まり、このトレンドに乗って新たな生成AIツールが登場すると予想する。

もっとAI、そして動画を

 Instagramはすでにさまざまな形式のAIステッカーと画像編集ツールを(メッセージ要約やDM返信のAI提案と同時に)テストしているが、このプラットフォームの特徴であるビジュアルの領域でも、今後数カ月でより多くの種類の生成AI作成ツールが実装されることになるだろう。

 それは私の予想では、友人も参加できるAI画像の共同制作やさまざまなデジタルコラージュの作成、あるいは生成された要素で写真の特定部分を更新できるインストリームビジュアル編集ツールなどだ。

 それから、Facebookと同じく、アバターも増えるはずだ。

 Instagramはすでに新しい形式のアバターステッカーをテストしている。アバターを通じて交流する人が増えれば増えるほど、Metaの長期計画にとっては都合がいい。私は、テキスト入力に基づいて応答ステッカーを作成する、生成AIベースのアバターアニメーションが見られることになると予想する。

Threadsはまだ進化する

 私が思うに、Threadsはもはや独自のセクションであるべきだが、現状ではInstagramの下に残っており、それほど重要視されていない。

 しかし、Threadsはますます大きくなっており、ここしばらく、さらに勢いを増している。イスラエルとハマスの紛争が引き金となり、モデレーションや認証などに関するX(旧Twitter)の改悪が浮き彫りになったからだ。

 それはいつも通りのことではある。

 Xのオーナーであるイーロン・マスク氏は、COVID-19のパンデミックのような世界的な出来事の影響を管理するためにソーシャルプラットフォームが過去に政府当局と協力した方法について、いろいろと個人的な不満を共有してきた。故に、マスク氏の個人的な見解が大きなニュースとなるのは時間の問題であったし、主流メディアの偏向報道に対する彼の見解は、Xの現在の取り組み方に影響を及ぼしている。

 その結果、より多くの人がThreadsに傾倒し、Xの代替としてますます現実味を帯びてきている。一方で、マスク氏が主流のジャーナリストや組織を繰り返し攻撃したことで、Xの優先順位を下げる人が増えてもいる。

 では、ThreadsはXの正当な挑戦者になることができるだろうか。

 DMやAPIなど、より多くの機能が入ってくれば、Threadsは勢いを増し続けるだろう。私はThreadsがXにとって、少なくとも部分的には競争相手になると予想している。

 Xの戦略的な選択は今、急速にユーザーの支持を失うリスクにさらされている。これと対照的にMetaはこれまで基本的に、Threadsをエンゲージメントのための堅実な選択肢にするべく、正しい手順を示している。

 Threadsは今後も成長を続け、2024年半ばにはXのユーザー数にも匹敵するだろう。

 それは必ずしもXを「打ち負かす」という意味ではない。しかし、より広いソーシャルメディアエコシステムの中で一定の地位を確立し、企業のマーケティングチームにとっても無視できない存在となる。

 そして、そのレベルに達すれば、広告ビジネスの話が浮上するだろう。

ARショッピングが加速

 Snapが勝ち取ることができたかもしれない大きな領域の一つが、現実空間の中でのAR(拡張現実)活用、例えば店舗内である商品が自分にどう見えるかを確認できたり、現実世界の商品の3Dバージョンをバーチャルで収集してアプリ内で使用できたりするARディスプレイなどだ。

 SnapはB2B向けのプロジェクトであるARES(ARエンタープライズサービス)でこの方向に動いたが、その後、コスト圧力によりプロジェクトからの撤退を余儀なくされた。私は、Instagramがこの領域に参入すると予想する。独自の店内向けARツールを提供してブランドがアプリを介して製品体験を実現するのに貢献することで、MetaはSnapができなかったことを成し遂げるだろう。

 Metaは、メタバース構想の一環として、さまざまな3D製品ディスプレイツールをすでに開発しており、これを実際のディスプレイに直接統合することで、より魅力的なオプションにすることができる。

 それはまた、Metaが開発を進めているARグラスとの親和性も高い。今のうちにパートナーシップを結んでおくことで、将来的に現実世界のAR体験を支えることにつながるだろう。

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