クロスチャネル・キャンペーンマネジメント(CCCM)導入実装のコストは、主に施策の本数や複雑さ(自動実行施策の本数や複雑さ、メッセージの本数、データ加工の複雑さ)、データ連係の複雑さ(データ連係元システムの種類、データ連係方法の複雑さ)、テストの実施方法などによって変動します。そしてCCCMの設計・設定に掛かる費用だけではなく、連係する周辺システム側の作業や開発費も必要になります。
これらの詳細は導入前の検討の段階では明らかになっていないため、実装作業に入る前に要件定義の工程の中で、作業範囲や内容を具体化させ見極める必要があります。そして、要件定義後にあらためて詳細費用を見積もって実装を発注するという2段階の工程を踏むのです。裏を返せば、導入実装費用を変動させる主な要素については、要件定義の工程で洗い出さなければならないともいえます。
では実装費用は何によって変動するのでしょうか。まずは、CCCM導入の実装の流れに沿って、各工程のコストを変動させる要素を詳しく説明していきます。
- 導入してみて分かったCCCMの特徴とポイント
昨今、クロスチャネル・キャンペーンマネジメント(CCCM)の記事が目立つようになりました。しかし、それらはCCCMのコンセプトを説明しただけものが多く、実際に導入してみた知見に基づく記事は多くありません。そこで、わたしたちがここ1〜2年で実際に複数のCCCMを導入してみた経験から、導入にあたって気を付けておくべきポイントや苦労したことなどを全4回に渡って連載します。
- CCCM導入におけるシナリオ設計の手法と要注意ポイント
「第1回 導入してみて分かったCCCMの特徴とポイント」では、クロスチャネル・キャンペーンマネジメント(以下、CCCM)が注目されるようになった背景と、国内外の動向をお伝えしました。今回は、最初の工程となる「シナリオ設計」について、設計の進め方と気を付けるポイントをご紹介いたします。
- CCCM導入――実装の5ステップとその注意点
第2回では、クロスチャネル・キャンペーンマネジメント(以下、CCCM)導入における最初の工程となる「シナリオ設計」についてお伝えしました。今回はいよいよCCCMを導入/実装する各工程について、注意すべきこと、実際に導入を経験することで得たポイントをご紹介いたします。
- CCCM導入後の運用とPDCA――注意すべき3つの落とし穴
これまで3回に渡り、クロスチャネル・キャンペーンマネジメント(CCCM)の導入における注意点を紹介してきました。第4回は、CCCM導入後の運用において、問題になりやすい点や改善ポイントをご説明します。
- 「データサイエンティストはつらいよ」、注目職種も求人が多くない理由(TechTargetジャパン)
将来のビジネスシナリオを予測したり、多くのデータから有益な事実を見つけ出す、データサイエンティスト。魅力的な職業だが、企業側からみた実情は違うようだ。
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