メールマーケティングは死んだのか?――デジタルマーケティング業界に新しい潮流が生まれるたびに繰り返されてきた問いかけ。しかしながら、メールマーケティングは15年以上も続き、近年はその手法や効果が見直されてきている。2013年の日本における現状、課題、可能性を提示したい。
結論から先に申上げると、メールはいまだに最強のリテンションチャネルであり、これからも生き残るが、メルマガはその地位を大幅に失うことになる。より顧客の購買行動に寄り添った形にその姿を変え、これから1〜2年で新しいメールマーケティングのあり方が定義されるだろう。
筆者は2年前からメールマーケティングのソフトウェアやサービスを提供する企業に勤務しているが、転職するまでは正直メールマーケティングを「マーケティング」としては認めていなかった。一消費者としてはスパムのようなメルマガにうんざりしていたし、システム的な話しか出てこないメール配信ベンダーには魅力を感じていなかった。では、どこに可能性があるのか。現状と課題を浮き彫りにしてから話を進めたい。
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