CPLとは、見込み客1人を獲得する単価です。マーケティング活動の中でも見込み客データの収集(リードジェネレーション)は非常に重要な仕事になりますから、このKPIは持っていた方がよいでしょう。BtoBのリードジェネレーションはやはり展示会での名刺やアンケートの収集になりますが、活用レベルで初級から上級までが存在します。
例えば、ある展示会に出展し、3000枚の名刺を収集したとします。社員の人件費を含まないコストは3000万円です。収集した名刺が3000枚ですからCPLつまり名刺獲得単価は1万円/@で、これが初級編です。ずいぶん高いと思われるかも知れませんが、実は日本企業の平均的なCPLは8000〜1万3000円/@と言われています。
CPLの中級編は、この3000枚の名刺を精査し、競合などの営業対象外500人を差し引いた2500枚をコストで割って1万2000円/@とします。さらに、この2500枚の名刺を会社のデータベースに流し込んで名寄せをした結果、すでにデータベース内に存在した人が1000人いたとすれば、今回の展示会での純増(純粋に増加した分)は1500人となります。コストの3000万円をこの純増分で割ると今回のCPLは2万円/@だった、と正確に算出できれば上級編です。
第1回 世界を見れば日本の現在位置が見えてくる
第2回 設計図のないビル工事 〜パッチワークでは結果は出ない〜
第3回 売れない原因を突き止める方程式
第4回 「マーケティングの漏斗」の必要性――案件化率の高いアポイントを営業へ供給するために
第5回 SFAの得意技は「営業案件のプロセスマネージメント」
第6回 マーケティングを強化するための組織と人選
第7回 BtoBマーケティングの効果測定と評価――お勧めのKPIはCPLとCPO
第8回 日本をマーケティング先進国にする2つの強み
第1回 「見込み客」が、「こっちを振り向いてくれる」瞬間を見極める
第1回 マルチチャネルキャンペーンの効率的な統合管理と実施事例
第1回 なぜ、今、インバウンドマーケティングなのか
第2回 インバウンドマーケティングの全体像を捉えるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.