博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所の調査によると、東京はテレビを見ずにネットを利用する傾向が強く、沖縄はラジオの重要性が高いという傾向がうかがえる。
博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所は11月27日、全国47都道府県に住む消費者の主要メディア(テレビ/ラジオ/新聞/雑誌/PCネット/携帯ネット)接触状況を調査した。 分析の結果、全国47都道府県の生活者のメディア接触パターンは、(1)カントリーマス、(2)ラジエリアン、(3)テレビラバーズ、(4)アベレージニッポン、(5)ネットシチズンの5通りに分類できるという。
各パターンの属性は以下の通り。
(1)カントリーマス:テレビ/新聞愛好層でメディア総接触時間が長い。 広大な土地と豊かな自然に恵まれたエリアに住み年齢は50〜60代男女40%前後、平均年齢44.1歳。職業は農/林/漁業の比率が高い。
(2)ラジエリアン:ラジオの利用時間が極めて長い、沖縄県の消費者に特有のパターン。沖縄は電車が少なく交通移動手段のほとんどが車であるためラジオに親しんでいる。友人からの口コミを情報入手経路として重視し、職業は販売/サービス職/無職の比率が高い。平均年齢41.3歳。
(3)テレビラバーズ:メディア接触の中心がテレビでネット/ラジオなどの接触が少ないことが特徴。人口減少傾向のエリアが中心で年齢は50〜60代、職業は現場の作業員、現業系や技能系の職種が多い。平均年齢43.9歳。
(4) アベレージニッポン:ネット利用が長く、メディア接触傾向は全体平均に近い。 東京都に次ぐ大都市エリアや、 政令指定都市を有する府/県で見られる傾向。他グループと比較して主婦率が一番高く、東京都の次にホワイトカラー率が高い。平均年齢43.3歳。
(5) ネットシチズン:ネット利用時間が突出して長い。 その他メディア接触は平均より少なめで東京都に特有の傾向。他グループと比較して、専門自営業、経営管理職の割合が高い。平均年齢42.3歳で30代が多め。
博報堂では「消費者のメディア接触状況は大きく変化しつつあるが、全国規模でメディア接触状況の変化が均一に進んでいるのではなく、地域によって特徴が分かれている」と指摘している。
詳細なレポートはこちらから閲覧できる。
分析方法
全国新聞総合調査(J-READ)データを対象に県別にクラスター分析
使用データ
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