結論から言えば数年前までは「必要なかった」からです。マーケティングとは平たく言えば 「買っていただく仕組み作り」「選んでいただける条件の整備」です。選んでいただくには顧客側に「選択肢がある」ことが前提です。選択肢は供給が需要を超えてはじめて現出します。第二次世界大戦を敗戦で終え、焼け野原になった日本は社会インフラが破壊されていますから、供給が需要に追いつかない時代が続きました。そして高度経済成長期に移行しても、その経済を牽引していたのは公共投資であり、復興期に公共事業を受注するには政治力は必要でもマーケティングは必要ありませんでした。つまり、猛烈な勢いで拡大する国内市場で戦う時にマーケティングはほとんど必要なかったのです。
第1回 世界を見れば日本の現在位置が見えてくる
第2回 設計図のないビル工事 〜パッチワークでは結果は出ない〜
第3回 売れない原因を突き止める方程式
第4回 「マーケティングの漏斗」の必要性――案件化率の高いアポイントを営業へ供給するために
第5回 SFAの得意技は「営業案件のプロセスマネージメント」
第6回 マーケティングを強化するための組織と人選
第7回 BtoBマーケティングの効果測定と評価――お勧めのKPIはCPLとCPO
第8回 日本をマーケティング先進国にする2つの強み
第1回 「見込み客」が、「こっちを振り向いてくれる」瞬間を見極める
第1回 マルチチャネルキャンペーンの効率的な統合管理と実施事例
第1回 なぜ、今、インバウンドマーケティングなのか
第2回 インバウンドマーケティングの全体像を捉えるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.