日本橋再生計画という東京を代表する都市開発プロジェクトを主導する三井不動産が、日本橋エリア内の賃貸オフィスビルの空室を“harappa日本橋”という交流スペースとしてオフィスワーカーに開放している。そこでも学びがコンテンツになり、コミュニティが成立しつつある。その実態を調べた。
草原に似たふかふかな緑のじゅうたんの上で、羊の家族が戯れる。大きなシンボルツリーの周りにはお弁当を食べる人、サークル活動で集まる人、プロジェクターを使ってミーティングを行う人の姿も。こんな不思議な光景が日本橋のオフィスビルの中で毎日繰り広げられているという。
―― 現在、どのようなコミュニティを運営なさっているのでしょうか? 施設運営も含めご説明ください。
佐川 私たち三井不動産は、「オフィスライフの“新しい”を、カタチにする」をコンセプトに据え、賃貸オフィスビルの空室を活用して、当社賃貸ビルをご利用いただいている企業のワーカーの方々に、自由にお使いいただけるオープンスペースを運営しています。多い日で一日数百人が出入りしているここharappa日本橋で生まれた新しいコミュニティは、例えば英字新聞を題材に英会話を楽しむ「朝英語の会」や、仕事前に頭をスッキリできると好評の「朝ヨガ」等。出勤前の早朝に開催されているコンテンツが多くあります。
第1回 企業発の「学びのコミュニティ」が重要視される理由
第1回 目指すは企業、生活者、社会のTriple-Winモデル、共有価値創造の実現が競争優位を創造する
第2回 「社会の役に立ち、生活者から共感を引き出す、自社でしかできないこと」を考える
第3回 価値の変遷〜選ばれるための理由となりえる「価値」について考える
第4回 あの「体脂肪計タニタの社員食堂」が生まれたヒントは? 〜Value Reframing 自社の提供価値を再定義することから始めるストーリー〜
第5回 広告枠に依存しないコミュニケーションをビルディングする重要性について
第6回 CSV創造の土台となるBRAND WILLの明示を――【対談】多摩美術大学教授 佐藤達郎先生Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.