CMO Japan Summit 2013、初日の「ケーススタディプレゼンテーション」午後の部に登壇したのは、ネスレ日本 マーケティング&コミュニケーション本部 事業開発・デジタルマーケティング統括部 デジタルメディア開発ユニットマネージャー 揖斐理佳子氏。「ソーシャルオリエンテッドな時代におけるCRMの進化とその未来」と題し、5つのポイントを指摘しながら、消費者のアテンション(関心)を引くことで成立する広告モデルの終焉について話をした。
揖斐氏が選んだ5つのポイントは以下の通り。
揖斐氏はPinterestを導入した海外のあるECサイトを例に出し、サイトにPinterestの「Pinning」ボタンを設置したところ、Pinterestを通じた売り上げが全体の約10%を占めたという事例を紹介した。なぜ、Pinterest経由の訪問者数が増えたのか。揖斐氏は「先入観の払拭」「衝動買いの誘発」という2つの要因があると言う。Pinterestで表示されるのは風景や商品などのイメージである。それらのイメージがどのような商品やサービスに紐付いているかはクリックしてみるまで分からない。クリックする時点では、イメージの後ろに控えている商品/サービスの先入観は存在しないといえる。ユーザーは先入観のない状態=純粋に自分の意思でクリックしているため、クリック後に表示される商品/サービスを“衝動的に”購入する可能性が高まる。
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