日本国内ではまだ言及されることが少ない「BDA」。Big Data Applicationの略で、大量データの収集/分析機能をSaaS形式で提供するアプリケーションだ。CRMやERP、BI関連のニュースを提供する「Enterprise Apps Today」では3月26日、マーケターにとって大きな価値をもたらすアプリケーションとして、BDAに注目しているという記事を掲載した。
記事のタイトルは、“Big Data + SaaS = Better Marketing”。BDAは、特にSMB市場向けマーケティングツールとして、大きな可能性を秘めているという。
マーケティングに利用できるBDAとは、具体的にどのような製品なのか。記事で例に挙げられているのは、セールスフォース・ドットコムが提供する「Salesforce.com's Marketing Cloud」や、BrandEye社の「BrandEye」など。ソーシャルメディアのデータを、ほぼリアルタイムに収集し、独自のアルゴリズムを用いて解析してインサイトを提示するSaaS型のアプリケーションで、マーケティングキャンペーンの効果や、製品に関する問題発生などのアラートを通知する。ちなみにソーシャルネットワークサービスのLinkedInも、登録ユーザーが自分の職歴や興味/関心を提示し、それをLinkedIn独自のアルゴリズムが解析することで、関連性の高い人々とつながるようにしている点で、BDAの一種と考えることができる。
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