第10回 脱「おやじ」セグメントがニュースサイトのブルーオーシャンなのか【連載】走りながら考えるメディアマーケティング

インターネットのニュースメディアの中心セグメントは「おやじ」だ。性別、年齢というベタなセグメントで分析すると、男性、40〜50代が読者なのだ。女性や若者向けは驚くほど少ない。だが、新しいコンセプトで市場に参入しているこれまでにないニュースメディアもある。

» 2013年04月02日 08時49分 公開
[藤代裕之,ジャーナリスト/ブロガー]

価値観の多様化がニュースを変える

 4Pで検討すると、選択肢が限られていたニュースメディアだが、差別化する要因を分析するために、顧客ターゲットを見ると、これもまた限定されていることが分かってきた。「若者」という言葉と結びつけて語られることが多いインターネットでも、ニュースに関しては中高年男性の独壇場だ。主な読者は40代、場合によっては50代である。30〜40代はポータルサイトがカバーしている。

 競争の激しい既存市場である「レッドオーシャン」を避けて参入しようとすれば、世代的には30代以下、もしくは60代以上ということになる。「東洋経済オンライン」はターゲットユーザーを下げて、30代以下も狙おうとしている。定年延長もあるだけに60代以上への参入も考えられる。

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