インターネットのニュースメディアの中心セグメントは「おやじ」だ。性別、年齢というベタなセグメントで分析すると、男性、40〜50代が読者なのだ。女性や若者向けは驚くほど少ない。だが、新しいコンセプトで市場に参入しているこれまでにないニュースメディアもある。
4Pで検討すると、選択肢が限られていたニュースメディアだが、差別化する要因を分析するために、顧客ターゲットを見ると、これもまた限定されていることが分かってきた。「若者」という言葉と結びつけて語られることが多いインターネットでも、ニュースに関しては中高年男性の独壇場だ。主な読者は40代、場合によっては50代である。30〜40代はポータルサイトがカバーしている。
競争の激しい既存市場である「レッドオーシャン」を避けて参入しようとすれば、世代的には30代以下、もしくは60代以上ということになる。「東洋経済オンライン」はターゲットユーザーを下げて、30代以下も狙おうとしている。定年延長もあるだけに60代以上への参入も考えられる。
第1回 メディアを作るって言うけど、メディアって何だっけ?
第2回 日本人新聞好き過ぎワロタ
第3回 「若者の新聞離れ」ではなく「新聞の若者離れ」
第4回 「読者は国民です」(キリっ という新聞にターゲティング戦略はない
第5回 じゃあ、新興勢力のオンラインニュースはどうなのか?
第6回 インターネットニュース界のジャイアン=Yahoo!ニュースとどう付き合うか
第7回 独自路線か連携か――Yahoo!ニュースの膨大なアクセスを無視できない新聞社
第8回 おじさんビジネスニュースサイトにアンダー40のマーケットはあるのか
第9回 4Pで考えるニュースメディアの立ち上げ
第10回 脱「おやじ」セグメントがニュースサイトのブルーオーシャンなのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.