なぜ日本の新聞にはターゲットという概念が存在しないのか? 国家権力との関係を軸に、新聞が辿ってきた歴史を概観しながら、ターゲット不在のメディアが成立した背景を考える。
「顧客を想定したら当然の結果」「日本の人口比率に合わせたら当然」――。新聞が自ら高齢化しているのではないかという前回コラム「『若者の新聞離れ』ではなく『新聞の若者離れ』」の指摘に対して「真っ当」な反応をいただいた。しかし、ターゲットとしている読者に合わせたらこうなった……というわけではない。友人に新聞関係者がいるなら聞いてみて欲しい。「ターゲットは誰か?」と。多くは「ターゲットって何?」と返答に詰まり、言葉の意味を聞かれることすらあるだろう。「国民(県民)に決まっているじゃないか」(キリっ と返されるかもしれない。
なぜ新聞にはターゲットという概念が存在しないのか。それは歴史を振り返れば分かる。
第1回 メディアを作るって言うけど、メディアって何だっけ?
第2回 日本人新聞好き過ぎワロタ
第3回 「若者の新聞離れ」ではなく「新聞の若者離れ」
第4回 「読者は国民です」(キリっ という新聞にターゲティング戦略はない
第5回 じゃあ、新興勢力のオンラインニュースはどうなのか?
第6回 インターネットニュース界のジャイアン=Yahoo!ニュースとどう付き合うか
第7回 独自路線か連携か――Yahoo!ニュースの膨大なアクセスを無視できない新聞社
第8回 おじさんビジネスニュースサイトにアンダー40のマーケットはあるのか
第9回 4Pで考えるニュースメディアの立ち上げ
第10回 脱「おやじ」セグメントがニュースサイトのブルーオーシャンなのか
第1回 13文字で伝えるニュース――ヤフー・トピックスCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.