「読まれないけれど、価値の高いと思われるニュース」をどう伝えるか――。新聞記者や放送記者など元マスコミ関係者を中心とした約20人で構成される編集部の創意工夫が、あの「ヤフー・トピックス」を作り上げている。
1846本。2012年6月にヤフー・ジャパンのトップページに掲出されたヤフー・トピックスの本数です。トップページに掲出される8本のヤフー・トピックスは30分に1回程度更新され、1回に1〜3本ずつ入れ替えられていきます。1日あたり約60本強が掲出される計算になります。
6月に閲覧数が多かった順に見出しを並べてみると、「総選挙」があったAKB48、マンチェスター・ユナイテッドに移籍が決まった香川真司選手、オウム真理教事件の特別手配容疑者の話題が並びます。中でもAKB48選抜総選挙の話題は圧倒的で、ヤフー・トピックス全体で、この月で最も閲覧数が多かった日は、総選挙の結果が伝えられた6月6日でした。
個別のタイトルを見れば分かる通り、ヤフー・トピックスで閲覧数が多くなるのは、芸能、スポーツ、事件/事故の話題です。この3つでだいたい全体の6割以上を占めます。政治の政策的な話や海外の話題などは相対的に少なくなっています。
と言っても「読まれないのだから掲出しない」のではなく、掲出した本数ベースで言えば、この偏りは少なくなります。「アクセス至上主義」でなく、価値の高いニュース、多様な話題を伝えられるように、バランスを考えて掲出しています。
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