日本時間2013年3月14日未明、第266代ローマ法王に、アルゼンチン出身のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(76)が選出された。ヨーロッパ以外の国出身の法王が選ばれるのは1300年ぶりで、南米出身は歴史上初となる。
今回のコンクラーベは、バチカンを取り巻く数々のスキャンダル、前ローマ法王・ベネディクト16世の突然の退任、など、カトリック国はもちろん世界中が注目した。各国報道機関は、「初の南米出身の法王で、カトリック教会の改革というイメージアップを目指している」という見方を示しながらも、「市井の目が届かない法王庁の奥深くで、南米出身の新法王が教会刷新に取り組むのは難しいのでは」という懸念も示す。新法王は、どのように開かれた教会を目指すのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.