米オラクルは3月7日、Oracle Cloudで利用できるソーシャルリレーションシップ管理システム「Oracle Social Relationship Management」(Oracle SRM)を発表した。
Oracle SRMは、Oracle Social Relationship Management Suiteの一部として、近年活発化するソーシャルメディアマーケティング業務を統合管理/分析する業界初のプラットフォーム。Oralce EloquaやOracle Fusion CRM、Oracle Fusion CRMなどのOracle Application群と連携し、ソーシャルメディアを中心にしたマーケティング業務を支援する。
ソーシャルメディアを利用した新しいマーケティングが台頭する一方、企業側のシステムやフローはその新しい流れに対応しきれていないという課題がある。米調査会社のコンステレーション・リサーチ社は、「顧客、パートナー、自社社員の間でコミュニケーションが分断されており、それがソーシャルメディアマーケティングの効率を低下させている」と指摘。Oracle SRMは、さまざまなチャネルを通じて行われる顧客とのリアルタイムなインタラクションや、ソーシャルデータを基にした分析、およびソーシャルメディアマーケティングのワークフローを改善し、企業業績向上に貢献するという。
具体的には、各チャネルのコンテンツ制作プロジェクトのコラボレーション支援やスケジュール管理を実現し、ソーシャルメディアマーケティングのワークフローを支援。また1日数千万のソーシャルデータの会話から、無関係な情報や重複したデータを排除したデータを分析し、顧客の興味関心を最近のトレンドを正確に把握できる機能も提供する。さらに、ソーシャルメディアで発信された自社コンテンツについてのつぶやきやタイムラインに即座に反応できる「リアルタイムエンゲージメント」を提供。これらの機能はすべて、分かりやすいナビゲーションインターフェイスを通じて利用できる。また29カ国語対応により、グローバル企業のソーシャルメディアマーケティングを単一プラットフォームで一元的に管理することも可能だ。Oracle Cloud経由で提供されるので、契約した時点から即利用できるほか、24時間365日のグローバルサポートが受けられる。
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