高広 先程、ソーシャルメディアの活用によるBtoBビジネスへの波及効果の話がありました。BtoE(Business to Employee)という、従業員に対する影響もあると思うんですが。
山下 それはありますね。
高広 今までのマーケティングは、“どれだけ露出したか”を指標にしていたわけです。“これだけの人に支持されています”という指標はほとんどなかったので、支持率の有効性を社内に理解してもらうというのはとても大事なことだと思います。
テレビ局でいえば、自分たちの作ったコンテンツが視聴率という形で明確に分かるじゃないですか。おそらくFacebookページでファンがつくというのは、自分たち自身が支持されている内容についてヴィヴィッドに反応できるということだと思うんです。
ソーシャルメディアは、自分1人だけでやっていても何が面白いのか全然分からない。横に拡がるコミュニケーションが重要で、知っている人、知らない人がタイムライン上でつながった時になんか妙に楽しくなるわけです。そして、コミュニケーションはリアルタイムに行われます。瞬間的なレスポンスがあるから、情報が拡散するスピードも速くなるし、ファンの感動も高まります。ソーシャルメディアには、“支持の可視化”を可能にする条件が揃っているといえます。
ファン同士でリアルタイムにバイラルした投稿として、印象に残っているものはありますか?
第1回 「チキンラーメン ひよこちゃん」Facebookページの24万ファン数は多いか、少ないか
第2回 AIDMAの「I」(Interest:関心)を大きくするため――日清のソーシャルメディアマーケティング
第4回 ソーシャルメディアはマーケティングの“ブラックボックス”を可視化した――基礎化粧品「RICE FORCE」のFacebookページに学ぶ
第5回 専門雑誌かFacebookか、ワインファンにリーチできるプロモーションの模索――リーデル・ジャパン
第6回 ワインの香りはグラスの形状によって変わる――このメッセージをワインファンにうまく届けるには?
第5回 増え続ける情報とどう向き合うか――「代官山 蔦屋書店」が目指す未来の本屋
ネガティブコメントに「真実」で返した動画:幸せなピリオドなんてない
リクルートSUUMOから学ぶ、Facebookの使い方5つのポイント(後篇)
第3回 仮想空間で試着できる時代――拡張現実技術のマーケティング応用事例
ジェスチャーをすると“いいね!”がカウントされるシステムを提供、凸版印刷とサイバーエージェントCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.