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» 2013年09月09日 08時00分 公開

第3回 マーケットの変質――「誰が何を何のために買うのか」が問われる時代――佐々木卓也(前編)【連載】インサイド+アウトサイド

「マーケター通信」コラムニスト 佐々木卓也氏は知識融合化法認定法人フュージョンの代表取締役社長。同社の20数年の歩みは、日本のマーケティングが変わり続けてきたその歴史と寄り添う。

[谷古宇浩司,ITmedia マーケティング]

オフコンで構築した地図統計システム

 フュージョンは知識融合化法認定法人と言います。会社設立当時(1990年代はじめ)、日本には知識融合化法という法律があったんですね。簡単に言うと、中小企業を支援するための枠組みです。その枠組みに乗るため、弊社の会長(花井秀勝氏)が手書きで1000枚くらいの事業計画書を書きました。国に提出するとなかなか面白いことを考えているということで認定され、融資を受ける形で会社が立ち上がりました。

 知識融合化法認定法人は、弊社の他に全国で十数社あったらしいです。融資額は無利子で数億円。今だったら絶対に出ないような額です。ただ、認定法人として現在残っているのは弊社だけです。

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