IBM小売指標(IBM Retail Index)によると、今年のオンライン小売の売り上げ高は2012年第2四半期と比べ15%アップしたという。一方、日本国内はどうだろう。
米IBMは7月29日、米国オンラインショッピングにおける消費者動向の調査結果を発表した。IBM小売指標(IBM Retail Index)によると、今年のオンライン小売の売り上げ高は2012年第2四半期と比べ15%アップしたという。モバイル分野での売り上げでは、特に健康/美容関連やモバイル機器などがけん引して前年比28%増、オンラインショッピング市場全体の19.4%を占めている。またオンラインショッピング全体の売り上げ高では前年同期比15%アップになった一方で、店舗売り上げは前年同期比4.6%増にとどまった。その他顕著な傾向としては以下のとおり。
米国商務省によると、2013年5月における新規住宅の売り上げは29%アップしている。これが家庭用品の需要に拍車をかけているようだ。平均売り上げ高は、前年比26%アップの413ドル23セントで、iPadからのトラフィックが顕著となっている。
またアパレル分野では、この時期季節シーズンと新学期準備が重なるため、売り上げが増加。割引価格より売り上げ高が上回り、前年比21%増になるとみられている。健康/美容分野は、平均の受注額が前年比マイナス5%に落ち込むも、全体としては前年同期比55%増を実現している。
オンライン小売業者の動向を見ると、ほとんどの事業者がモバイル対応を重要視している。これは増加し続けるモバイルユーザーのニーズに応えるためとみられる。実際、モバイルデバイスを利用してショッピングサイトを閲覧する利用者数は、年間で35%ほど向上しており、全オンラインショッピングユーザーの27%近くに達している。デバイス別に見ると、iPadが全トラフィックの11%、iPhoneが10.5%とアップル製品が圧倒的な強さを見せており、続いてAndroid製品が7.1%となっているようだ。
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