リスティング広告最適化のために測るべきKPIを考察します。今回のテーマは、ECサイトにおけるKPIとリスティング広告の入札戦略です。ゴール指標を売上高とし、それを“因数分解”することで、KPIを設定していきます。
「第1回 KPIの質と量」では、KPIには質と量があり、KPIの質を追究することでより精度の高い評価が可能になると述べた。今回は、ECサイトにおいて、具体的に、どのようなKPIがあり、どのように最適化を進めていくかを考察したい。ECサイトと言っても、色々な種類のECサイトがあるが、ここでは一般消費者向けに物販をしているサイトを想定する。
KPIを定義するには、最も大きな概念で指標を定義し、そこから階層状に落とし込むことが有効だ。ECサイトで、最も大きな概念のゴール指標といえば、売上高だろう。売上高を構成する要素として、分解すると、(1)訪問回数(多くの人が来る)、(2)注文回数(多くの注文がされる)、(3)注文単価(1回の注文につき、より多く売れる)の3つに分解できる。注文回数は、訪問回数×CVRなので、売上高を下記の式で表現できる。
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