複雑化する運用型広告の中で、リスティング広告に敢えてフォーカスして、より最適化を測るための方法を、指標をベースにして考察する。今回は、KPIという指標の「質」を考えます。
昨今、DSPの誕生やCriteoのような運用型のリターゲティング広告の隆盛、また、広告効果測定においては、アトリビューションの概念が出てきたことにより、いわゆる「運用型広告」の“運用”が複雑化の一途を辿っている。
しかし、ことリスティング広告においては、日本においても10年以上運用されている実績があるので、ある程度運用するためのベストプラクティスが確立されていて、より成果を最適化するための議論が少なくなっていると感じられる。現にデジタルマーケティングのニュースサイトを見ても、人気記事ランキングにリスティングの話題が上がることは少ない。
多くの企業にとって、リスティング広告は広告予算の大きな比率を占める重要な施策であり、最適化のための試行錯誤はもっと行うべきである。従って、本連載においては、リスティング広告の最適化のための手法をより掘り下げ、今まで以上に効果を出すための方法を模索したい。
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