新興国市場でシェアを伸ばせない日本企業のマーケティング課題2012年度第3回一橋大学政策フォーラム

「一橋大学グローバルCOEプログラム」によるプロジェクト「日本企業のマーケティング力」の調査/研究成果をもとに、日本企業が海外市場、特に新興国市場で苦戦するマーケティング上の要因を探った。

» 2013年02月12日 12時47分 公開
[谷古宇浩司,ITmedia マーケティング]

 一橋大学は2月4日、「一橋大学グローバルCOEプログラム」によるプロジェクト「日本企業のマーケティング力」の調査/研究成果を発表した。戦略と組織の関係解明を目指した第1回調査の結果を踏まえて、第2回にあたる今回は、新興国市場における日本企業のマーケティング課題の解明を目指した。

 97事業(分析対象は89事業)のマネージャー職(本社での海外現地法人担当者)に「日本企業の海外進出に関する質問票」を送付した。調査前の具体的な問題意識(仮説)として研究チームが持っていたのは以下の2点である。

  1. 日本企業は、市場が急速に伸びる時期に規模拡大の戦略がとれていないのではないか
  2. 現地法人が独立王国化し、それが問題を引き起こしているのではないか?

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