新聞の記事に含まれた情報がどのような流通構造をたどって読者に届くかを考えてみると、この独特さが分かるかもしれません。
企業の情報が含まれた記事の掲載が決定されると、その記事は印刷され、新聞紙という形になり、新聞販売店を通じて各家庭(やコンビニ、駅の売店など)に届けられます。つまり、掲載さえ決定されれば、その情報は各家庭にまで届き、人の目に触れることが容易に想像できるのです。
テレビの場合を考えてみましょう。企業の情報が含まれた番組が制作されれば、その情報は番組という形になり、電波に乗って各家庭(など)のテレビ受像機に届けられます。番組に採用されることが決定されれば、各家庭に届けられ、人の目に触れるとみなすことができるのです。
第1回 PR業界人の悩み――成功パターンが崩壊したいま、僕たちが考えること
第2回 PRは「公共との良好な関係作り」
第3回 クチコミマーケティングを巡る残念な2つのこと
第4回 ステマかどうかなんて関係ない
第5回 ペイパーポストが「ナシ」な理由 〜成果指標と情報流通構造から考える〜
第6回 「ステマ」のカジュアル化がより巧妙なステマを横行させる
第7回 ソーシャルメディア時代の記事の「良い出方」
第8回 メディアは見るな、生活者を見よう〜インターネット時代における有能なPR担当者像〜
第9回 削除しようとしたとき炎上は始まる
第10回 間違いだらけの新任PR担当者研修
第11回 PRは広告の代わりにはならないCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.