コミュニケーションゴールが設定できたら、次にそのゴールを達成するためのコミュニケーションシナリオ(カスタマージャーニー)をユーザー視点で考えていきましょう。
コミュニケーションシナリオとは、ユーザーがオウンドメディアを来訪するきっかけから、サイト内回遊を経て、企業側がゴール設定しているアクション(問い合わせや資料請求)までの一連の流れを指します。このコミュニケーションシナリオは、ターゲットごとやその目的によって多数存在していますので、特に重要なターゲットユーザーに対する代表的なシナリオを描くようにしてください。
なぜコミュニケーションシナリオが必要なのでしょうか? 前述した通り、オウンドメディアはユーザーの能動的な「操作」(ページを閲覧する際のスクロールやクリック操作など)が発生します。つまりユーザーが「操作」しなければ、そのオウンドメディア内にあるコンテンツに辿りつかないばかりか、ユーザーの間違った操作を誘発する結果を招くこともあります。そのためユーザーの「操作」を含めた一連の行動を想定したコミュニケーションシナリオがなければ企業の求めるゴールに到達することは難しいのです。
このコミュニケーションシナリオを作成するにあたっては、企業視点とユーザー視点という2つのポイントで考えることをおすすめします。
第1回 ここからはじめるオウンドメディア
第2回 オウンドメディアを通じたコミュニケーションの「キャッチボール」
第3回 オリジナルコンテンツが企業とユーザーをつなぐHUBになる
第4回 オウンドメディアはカタログでなくて、コミュニケーションメディア
第5回 コミュニケーションデザイン――ユーザー視点でコミュニケーションのシナリオを考える
第6回 コミュニケーションシナリオの精度を高めるために超えるべき「4つの障壁」
第7回 「購買の障壁」を乗り越えるには、「背中の一押し」を実装できるかどうかにかかっている
第1回 PR業界人の悩み――成功パターンが崩壊したいま、僕たちが考えること
第1回 なぜ、今、インバウンドマーケティングなのか
第1回 マルチチャネルキャンペーンの効率的な統合管理と実施事例Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.